オリーブの取り木 方法
オリーブの取り木は、剪定する予定の枝などの途中の皮を剥ぎ、水分を遮断する事で、その上で発根させる方法です。
この方法では、成功すると栽培の時間を短縮することが出来るので、やる価値があると考え実験的に実施してみました。
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オリーブの取り木 時期
オリーブの取り木の最適な時期は、春先から秋ごろまでが良いのですが今回私が試した時期は8月の後半から10月ごろという過酷な環境での実験でしたが、問題なく成功しましたのであまり気にすることは無いと思います。
以下は、その取り木の方法や必要な道具、経過等を報告します。
オリーブ取り木の準備品(ラップ)
ラップやビニール袋など透明な物なら何でも構いませんが、木に巻き付ける為、袋状になっていない物。
私は巻きやすいようにラップを使いました。。
オリーブ取り木の準備品(水苔)
洋蘭や山野草などの栽培によく使われている乾燥水苔。
ミズゴケはステンレスのボールなどに入れて、水で戻しておきます。
オリーブ取り木の準備品(ビニールテープ)
目立つような色のビニールテープ。
家庭用の場合は、色はあまり関係ありませんが、沢山の木がある場合は、目立つような色のビニールテープが良いです。
オリーブの環状剥皮2010.08.29
取り木は、木の途中の皮を剥いで、その上に発根させますので、適当な場所を5~10cmほどカッターで切れ目を入れ剥いでゆきます。(環状剥皮)
今回はミッションを使いました。
皮を剥ぎます
皮を剥ぐ場合は、近すぎると木の再生本能で皮がつながってしまいますので、思い切って10cm程度剥ぎます。
ミズゴケを巻く
水に浸した水苔を皮を剥いだ枝に巻きます。
写真のようにたっぷりと巻きます。
発根するまでの長い間水分を補給しなければなりませんので、沢山巻くこと。
ラップを巻く
水苔にラップを巻きます。
乾燥したら水を補給する必要があるので上方には割りばしや木の枝などを挟み、少しの隙間を確保してください。
ビニールテープで固定する
目立つ色のビニールテープを上下とラップの重なる部分に巻く。
下の方は水が流れてしまわないようにしっかりと固定します。
上の方は今後水分を補給しないといけませんので、木の枝を差し込み、抜き差しが出来るようにしました。
取り木終了
枝を抜いて水を補給出来るようにしました。(2010.08.30)
【枝をカットする時期は?】
ここまでは、取り木の準備編でしたが、次のページではどのタイミングで枝をカットして地植えなり鉢植えなりするのかを記録しています。