オリーブの挿し木の方法を私の失敗例を交えながらご紹介します。

オリーブの挿し木の時期は、暖かくなりだした春先と、梅雨時が最適で夏場の暑い時期や冬場は避けた方が無難です。

夏場の挿し木は失敗すると専門家に言われましたが、成功した木もありましたので、水やりなどの管理の問題だと思います。

オリーブの挿し木の方法については、色んな方法があるとは思いますが、全ての方法を試して、一番結果の良いやり方を探しながら最良の方法を見つけたいと考えています。（この方法は初めての挑戦の記録ですので失敗も踏まえて、経過を報告します。）

オリーブ挿し木の方法

オリーブの挿し木用の枝は、込み合った部分や徒長枝など不要になったものを剪定する際に出る枝を使います。(2010.03.14)

今回はコロネイキを使いました。

オリーブ挿し木の道具（活力剤）

オリーブの枝をカットする前に準備していたほうが良いのが、メネデールなどの活力剤。水揚げに使います。

メネデール　200ml

オリーブ挿し木の道具（鉢）

一般的に植物を挿し木する場合は、浅めの育苗箱などで挿し木をしますが、今回は本数が少ないのと、保湿が保てるので少し深くなった植木鉢を使います。

受け皿付きか無ければ普通のお皿でも良いので、水分が逃げないようにする工夫を・・・。

オリーブ挿し木の道具（用土）

オリーブの挿し木用の土は、赤玉土（あかだまつち）中粒を使いました。本来は「挿し木の土」や「川砂」など粒子が細かい土を使うのが良いのですが、あえて購入せず、自宅にあった中粒の土を使いました。

注意点は、雑菌が繁殖していない土を使う必要があります。

オリーブ挿し木の下準備（長さを揃える）

挿し木をする前に下準備として枝を10cm程度にカットします。

土の上に一節でもあれば芽は出ますが、あまり短すぎたり長すぎたりすると発芽するまで時間が掛かる場合があるので、この長さが良いようです。(2010.03.14)

上と下を間違わないように揃えて、一枝ごとに作業を終わらせるようにした方が良いです。

オリーブ挿し木の下準備（斜めにカットする）

主幹に近いほうが下になります。

写真のように片方を斜めにカットして、反対側も約半分ほどカットします。これは水の吸い上げる面積を広く確保するのが目的で形としてはこれにこだわる必要はありません。

導管をつぶしてしまいますので、良く切れるナイフかカッターナイフを使い、決してハサミなどを使わないように。

発根促進剤を付ける

ルートンは発根を良くする促進剤ですが、プロの方でも使いますので、便利な物には頼ります。

植物成長促進剤ルートン　20g【10P26apr10】

メーカーの注意書きには「果樹苗」には使わないでくださいとありましたので、本来はオリーブも食用にする場合は使わない方が良いのでないかと思います。

挿し穂を挿す

水をかけて濡らした赤玉土に挿し穂をさして行きます。

本来なら割り箸などで一旦穴を開けさすところですが、構わずに挿します。

ネットで調べると、葉を残す人と、全て落とす人と二通りのやり方があるようなので、今回はどちらの方法もやってみました。

挿し木終了

葉を残すと葉から水分が抜けるので取ってしまうというのが常道のようですが、今回あえて葉を残した枝も挿してみました。(2010.03.14)

この後経過を随時UPしてゆきます。

一ヶ月経過(2010.04.16)

挿し木して一ヶ月が経過してやっと新芽が出かけました。

残していた葉は殆ど散ってしまい、枝の色も茶色に変わってしまいましたが、しっかり生きています。

この後も観察を続けます。

一ヵ月半経過(2010.04.28)

一ヵ月半経過しても殆ど変わりませんでしたが、一度新芽が出かけて止まってしまい、その横から新しい芽が出ようとしています。

54日目葉が開く(2010.05.07)

54日が経過してやっと葉が開きました。
手前の枝にも開く寸前の芽が見えます。
植えるときに残していた前の葉は、新芽が出る頃には全て枯れていました。

77日目4本から発芽(2010.05.30)

77日が経過、４本の木に新芽が出て順調に育っています。
１０本中４本の発芽ですので、４割の発芽率です。

ここまでの結果を見て、挿し穂の大きさは、直径4～5mmから10mmぐらいが発芽が早いのが分かります。