オリーブには、オリーブアナアキゾウムシやハマキムシなどの害虫や炭疽病などの怖い病気が発生します。その対処法の紹介。

オリーブの病気・害虫

オリーブの害虫

オリーブの害虫では、オリーブアナアキゾウムシハマキムシカイガラムシスズメガの幼虫などが挙げられます。

また、オリーブの病気では、炭疽病(たんそびょう)梢枯病(しょうこびょう)、などが挙げられます。

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オリーブアナアキゾウムシ

オリーブアナアキゾウムシ

オリーブの病害虫で、一番問題なのが「オリーブアナアキゾウムシ」ですが、この虫は、オリーブに限らず、モクセイ科の植物を好んで食害するため注意が必要です。体長15mm、幅6mm程度、黒褐色で、口先が細長く伸びている体形の成虫は発見しだい捕殺します。
成虫は、3月下旬から10月下旬まで活動を続け、冬場は冬眠するため活動しませんが、3~4年生存しますので、その間次々に食害を続け、オリーブの木が枯れるまで樹皮を食い荒らします。

オリーブアナアキゾウムシの防除は、4~8月にかけて、スミチオン乳剤の50倍液を葉や果実にかからないように注意して、主幹や太い枝などから地際まで3回ほど散布します。また、薬剤散布だけではなく、成虫を発見し捕殺するのが一番効果的です。オリーブアナアキゾウムシは、保護色で見つけにくいですが、地際近くの分岐している枝の影などを良くみるといることがあります。

主幹の周りの雑草など、害虫が隠れやすい環境を排除することも大事ですので、地際近くの小さい枝なども剪定して発見しやすくする必要もあります。

オリーブアナアキゾウムシの確認

オリーブアナアキゾウムシの被害

写真は、オリーブアナアキゾウムシの被害にあったオリーブです。

オリーブアナアキゾウムシの幼虫は、樹皮の中で活動し、オリーブの幹の内部を一周するように食い尽くすので、上部に養分が行かなくなって葉が枯れ、最終的には木そのものが枯れてしまいます。

根元にオガクズ状の粉が溜まっていたり、幹の表面がかさぶた状になっていたら、注意して虫を確認してみてください。虫を確認できたら、捕殺するか、スミチオン乳剤の50倍液を掛けると駆除できます。その後、被害にあった場所を削り取り、再度スミチオン乳剤を散布します。

ハマキムシ

ハマキムシ

ハマキムシは、 葉と葉を重ねて綿状の幕を作り、中に入って葉を食害します。発生時期は、4月から11月頃。

葉巻のように葉を巻くところから付いた名前ですが、ハマキムシは、葉だけでなく果実も被害を受け、中に入り込み食害します。

ハマキムシの被害

ハマキムシの被害

丸まった葉や虫が穴を開けた果実を見つけたら、こまめに剪定、摘果し処分します。
ハマキムシは、発生してから駆除するのは大変ですので、予防が大事。
スミチオン乳剤の100倍液を散布します。

スズメガの幼虫

スズメガの幼虫

スズメガの幼虫は、最大で体長7~9cmくらいの新梢の緑色によく似た芋虫で、後部に角上の突起があります。葉を食べてしまいます。
6月~10月ごろに発生することが多くあります。 対策:葉を食べて、黒くて丸いフンをしますので、見つけたら、幼虫がいるので、探してください。つかまえて、処分しましょう。

オリーブの病気

炭疽病(たんそびょう)

オリーブ炭疽病

オリーブ炭疽病は、果実が熟す7月から11月ごろに多く見られます。この頃に降雨で湿度が高すぎると起こる、カビの一種。

その症状は、果実に褐色の斑点ができて徐々に広がる。

病気になった実やそれによって落ちた実は取り除いて病気が広がらないようにする。水はけをよくし適度に弱った枝などを剪定する。

梢枯病(しょうこびょう)

先端が枯れている

梢枯病は、6月の梅雨を中心に枝の先端が枯死しさらに枯れ込みが進み、枝全体が枯死し発生するオリーブの病気。

原因は炭疽病菌が残っている場合に起こる。

対策は、発病している部位と健全部の境界から2~3cm下で発病枝を切り取る。発病枝は園地の外へ持ち出し処分する。切口にはペンコゼブ水和剤600倍を散布する(枝の先端を除去することにより枝全体の枯れ込みを防止できる)。

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